人 数 | 1名様〜 | 料 金 | 日帰り US$200〜 |
---|---|---|---|
ガイド | 尾島と日本語ガイド1名 |
体力度:★★☆ DEEP度:★★☆
ひとり旅:★★★ カップル:★★★ ご家族:★★★
トリヒタカラナの哲学を表現したバリ島の水利システムが世界遺産として2012年に登録されました。それだけだと何それ?と思いますよね。
神様と自然そして人間との調和を重んじることで出来上がった水利システムのことで、今も息づいています。解説したら長文になってしまうのでイメージが出来るようこちらの動画をご覧ください。主人公のようにバリの人から一日一緒に過ごしてバリ島を肌を持って感じてみませんか?
雨は海が蒸発し上空で冷やされて、やがて雨になります。その雨は湖に貯えられ、地表に浸透し地下水となります。その水が源泉として湧き出て、川に合流し海へと注がれてます。その水を効率よく棚田へと引く灌漑システムです。
バリ島は常に熱帯で海が熱せられ上昇気流が出来やすい。またバリ島中部の山々の傾斜で湿った気流が上昇を促され雨が多い場所になります。
土壌が肥える=ミネラルが豊富。 ミネラルとは鉱物の栄養で火山の噴火はカルシウムやカリウム、リン酸塩などのミネラルを大量に放出します。インドネシアは129もの活火山があり非常に肥沃です。
肥沃にするため、刈り取った茎を燃やし灰にする。棚田に水を引き、あぜ道の雑草や牛糞、コーヒーの実の殻、刈った稲の茎を鍬で根から引き上げ息の根を止めたりし、棚田に生きている微生物からミミズ、ゲンゴロウ、ドジョウなど沢山いる生き物に分解してもらい有機肥料に変えてもらいます。
害虫駆除でアヒルを水の張っている棚田に離すことで害虫などを食べてもらい、アヒルが棚田で糞をすることで微生物に分解され有機肥料へと肥沃へなります。取れた農作物で鶏や豚、アヒルを飼育することでたんぱく質を補えます。
その自然の流れが神様であり、その流れを人間が共有し、山や水など自然の神様に感謝するわけですね。
一昔前、化学肥料が世界中に出回りグリーン革命と言われた時代、バリ島にも導入され、驚くほどの収穫量になったそうですが、逆にこの自然の流れを無視したことにより、水が足りなくなり、人と人との共有のバランスが崩れ、生物分解してくれたミミズなどの生き物が住める環境でなくなったりしたそうです。そこで改めて昔ながらのスバクシステムへ回帰原点しようと戻したことで今に至ります。
収穫量が増えてお金に代わり裕福になりそうですが、それだけでなく自然や人、神を忘れてしまわないようなバリスタイルを肌で感じられることだと思います。
日程 | 日帰り |
---|---|
人数 | 1名様〜 |
料金 | 日帰りUS$200〜 |
ガイド | 尾島と日本語ガイド1名 |
大まかなスケジュール例です。お客様のご希望や当日の状況によります。
1日の流れ | 朝 | 朝お世話になる家に訪問して、汚れても大丈夫な軽装に着替えます |
---|---|---|
作業場になる田園へバイクに乗せてもらって移動 | ||
一日 お世話になる方に迷惑を掛けない程度にお手伝いし、一つ一つの作業をすることで世界遺産の理解が深まるはずです。 | ||
お昼 | その土地で取れた美味しいご飯を召し上がって頂きます。 | |
バリの正装に着替えて寺院で一緒にお参りをします。 |
・参加日:2017年5月13~14日
・名前:尾島(40代)男性
・旅行タイプ:一人旅
・ガイド:尾島
【尾島のコメント】
昔からバリ島自体が世界遺産に認められるべきだと豪語してたから、世界遺産になった時は嬉しかったのです。その反面自然や遺跡等行けば分かる場所でなく、バリの人の考え方や宇宙観といった無形遺産なので、どのように誰でも簡単に理解してもらうには?と考え、文章だけの説明は解りづらいから、説明の無いイメージ動画を作ろうと撮影が始まりました。
地元の人の協力で素晴らしい動画が完成。 ただ、この人たちは撮影のためだけにいるのではなく、人生そのものが、この棚田等の自然と一緒に共有し、地元の人たちと助け合い、神様の感謝のために生きている姿であり、それを体感出来たら、素晴らし気付きになるのでは?と思い立ち、率先して地元の人に混じって、身をもってスバクシステムを体験してきました。
想像以上に鋤が重たく、その重さを利用して前作の稲の息の根を断ち切り、ゲンゴロウやミミズ、微生物が死んだ稲を分解することで、次回の農地を豊かにさせる働きがあったり、作業前や、お昼時に神様にお供え物をしたり、神様が舞い降りてらっしゃるお祭りの時は神社でお参りしにいったり、日本人だからある程度分かってたつもりでしたが、改めてバリ島の面白さを体感することが出来ました。
手に豆が出来て、泥まみれになりましたが、それこそが本来のバリの姿であり、心の奥底からバリ島を感じられる良い機会な気がしました。
観光客が集わないごく普通で日常な所こそ、その土地本来のカラーが見える気がします。僕らは彼らからしたら外来生物のようなものです。僕らが立ち寄ることで、何かわかりませんが、今まであったその土地にあるバランスを崩してしまいかねません。
そこで守ってもらいたいことが幾つかあります
他にも記述しなければいけない約束事は考えれば山のようにありますが、自分で考え行動しながら、一緒に冒険できる そんな企画を目指したいと思います。
© OJI EXPLORER All Rights Reserved.